術式一覧
乳房縮小術（リダクション）とは～Dr.石原による解説～
バストが大きすぎる悩みは、欧米などでは多く、人種的に日本人をはじめとする東洋人は少ないとされていますが、少数派だけに、異性からだけでなく、実は同性からの視線が気になるという方もいらっしゃいます。大きいことによって下着や洋服が合わせにくいという悩みや、重みによる肩こりに困っている方もいます。海外では以前、若い女性テニス選手が、大きなバストが競技の邪魔になると言って小さくする乳房縮小術（リダクション）を受けたというニュースも話題になりました。
乳房縮小術は、乳腺組織、皮下脂肪、余った皮膚を大きく切除することで、手術時間が長いやや大掛かりな手術になるため、患者さんの負担を考え、期間をあけて片側ずつ行うこともあります。傷跡は、乳輪周囲、そこからバストのアンダーライン（乳房下縁）に向かって下への垂直方向、そして乳房下縁のラインに沿って左右の横方向、と錨（いかり）型（逆T字型）となります。丁寧な縫合を行っても傷跡としてはある程度残るため、大きなバストの悩みが解消できるメリットとの兼ね合いで、手術を慎重に選択してください。ある程度年齢が高い方であれば、大きくて重いバストの悩みが解消されるため、とても満足度が高い結果になることが多いですが、若くて特に出産前の女性の場合は、乳腺組織をかなり切除することになってしまうことを考えて、脂肪吸引の要領で乳腺周囲の皮下脂肪のみを吸引して全体的にサイズを少しだけ小さくする方法をまずは提案するようにしています。
●乳房縮小術（リダクション）
| 手術 |
日帰り手術 |
| 麻酔 |
硬膜外麻酔（ときに全身麻酔） |
| 時間 |
150～180分 |
| 抜糸 |
7～10日 |
| 通院 |
2～3回 |
ダウン
タイム |
シャワー、洗髪 傷を濡らさなければ当日より可 |
アフター
ケア |
簡単な下着（ブラジャー）指導 |
リスクと
合併症 |
左右差、瘢痕、内出血、感染など |
| 費用 |
1,100,000～1,650,000円 治療費用について詳しくはこちら |
【Before】
【After】
McKissock法に準じた方法
1 バストを小さくするために余分な皮膚、脂肪を計測したうえでデザインし、余分な部分の組織を取り除きます。
2 バストを乳輪周囲から縦方向、下縁を丁寧に縫合することで、約1年で傷は目立たなくなります。
性同一性障害で男性化を希望する方の乳房切除術はこちら
Dr.石原が答える美容外科の毎日Q＆A
乳房縮小（リダクション）についてよくいただく質問
患者さんからの質問に、石原先生がお答えしています。
- 乳房縮小術（リダクション）はどの程度まで小さくできますか？
-
乳房縮小術は、乳腺組織、皮下脂肪、余った皮膚を切除する手術ですが、乳輪、乳頭への血行や感覚神経もきちんと保ちながら形を整える必要があるため、小さくする限界はあります。元の大きさにもよりますが、半分くらいには小さくすることができると思います。（回答者 石原信浩先生）
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- 乳房縮小術（リダクション）は全身麻酔で行うのですか？
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元々大きなバストの広範囲にわたって行う手術であるため、通常の医療機関では全身麻酔で行うことが思いますが、私は硬膜外麻酔を用い、日帰り手術で行っています。（回答者 石原信浩先生）
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- 乳房縮小術（リダクション）は入院が必要ですか
-
全身麻酔を用いず、硬膜外麻酔のみであれば身体的負担もやや軽いので、日帰り手術が可能です。また、手術時間が長くなるほど麻酔時間も長くなり、身体的負担が大きく、入院が必要になる場合があるので、元のバストがかなり大きい方は、片側ずつ、期間をあけて行うことをお勧めしています。（回答者 石原信浩先生）
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- 乳房縮小術（リダクション）の傷跡はどのくらい残りますか？
-
乳房縮小術の傷跡で、唯一、問題となるとすれば、乳輪から乳房下縁に向けての縦方向の傷だと思いますが、丁寧に縫合されているはずですので、実際には、温泉やスポーツジムなど、人前で裸になる機会があっても、じっくり目を凝らして見られることがない限り、それほど目立たないと思います。（回答者 石原信浩先生）
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- 男性の様にバストを全くなくすこともできますか？
-
乳腺の大部分と皮膚を大きく切除することで、男性とほぼ同じような平坦に近いバストにすることは可能です。実際には、性同一性障害でお悩みの方で、性別は女性でも男性化を希望される方に行う手術です。（回答者 石原信浩先生）
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当院における乳房縮小（リダクション）の流れ
お電話・メールでのご予約
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ドクターとのカウンセリング
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お申込・血液検査
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手術当日
治療時間、抜糸、アフターケアなどについてはこちらへ
症例写真（乳房縮小）
症例
1
乳房縮小および吊り上げ術
手術前
手術後
標準的な治療費用
1,100,000～1,650,000円（税込）
リスクと合併症
リスクと合併症 被膜拘縮、波打ち（リップリング）、左右差、内出血、感染など
症例
1
乳房縮小および乳房吊り上げ術
69歳女性
【担当：石原先生】
DOCTOR’S COMMENT
「60代後半の方ですが、やはり元々大きかった年齢的に下がってきたバストがどうしてもうっとうしくて手術を希望されました。身体もご健康で、手術は硬膜外麻酔で日帰り手術で行いました。乳輪周りとその下に伸びる傷は年数とともにもっと目立たなくなっていきます。」
